5G・IoT時代を切り拓く!通信機器が加速する電子部品の進化
カテゴリーblog

スマートフォン、基地局、ルーター、IoTデバイス──これら通信機器の発展が、電子部品の進化を強力に牽引しています。
高速・大容量・低遅延通信に対応するには、これまでにない性能を持つ部品が不可欠であり、電子部品メーカーはその要請に応えるべく日々技術革新を進めています。
■ 通信機器の進化とともに求められる部品性能
- 高周波対応部品(RF部品)
SAWフィルタ、RFスイッチ、パワーアンプ、アンテナモジュールなど。
→ 5G通信やWi-Fi 6/7に必要な高周波信号の安定動作を実現。 - 高速伝送対応のコンデンサ・コネクタ
→ 高速信号を正確に伝えるための超低ESR部品や高周波コネクタが重要。 - EMI/ESD対策部品
→ 電磁ノイズや静電気から通信回路を保護し、安定した動作を確保。 - 超小型・薄型化部品
→ スマートフォンなどのスペース制約に対応しつつ、高機能を搭載するために必須。
■ 通信インフラの裏側で使われている部品技術
- 高誘電率セラミックを用いたチップコンデンサ
- パッケージ内に複数素子を内蔵するモジュール部品
- ミリ波帯対応の樹脂多層基板やアンテナ一体型IC
基地局やスマートデバイスでは、信号の高速処理・安定伝送のためにこうした先端部品が使われています。
■ 今後の展望
- 6G、IoTエッジデバイスの普及によってさらなる高周波対応・高集積化が進む
- 省電力動作やAIチップとの親和性も電子部品の新たな開発テーマに
- 通信の“見えない要”として、電子部品の重要性は今後も加速度的に増す
■ まとめ
“通信の進化”なくして、“電子部品の進化”なし。
これからの社会インフラを築くうえで、通信機器が求める高性能電子部品は、あらゆる製品の品質と可能性を左右する鍵となります。