「送り・回転数の違いでどう変わる?仕上がりと効率
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切削加工における「送り(送り速度)」と「回転数(主軸回転数・切削速度)」は、加工効率と仕上がり精度に直結する重要なパラメータです。これらの設定値を適切に調整することで、加工品質の向上や工具寿命の延長、生産性の向上が期待できます。本記事では、送りと回転数が加工結果に与える影響について、初心者にも分かりやすく解説します。
■ 送り速度が仕上がりに与える影響
送り速度を速くすると加工時間は短縮されますが、切削抵抗が増え、仕上がり面が荒くなりやすくなります。一方で送りを遅くすると、面粗さは改善されますが、加工時間が長くなり、コストに影響を与えることもあります。
■ 回転数の設定がもたらす効果
回転数を高くすると切削速度が上がり、切削温度も上昇します。適正範囲であれば加工効率が高まりますが、過度に高すぎると工具の摩耗が進行しやすくなります。逆に低すぎると切りくず処理が不安定になり、切削面に影響が出ることもあります。
■ 両者のバランスがカギ
「送り」と「回転数」の最適なバランスを取ることで、工具寿命・加工面・サイクルタイムのすべてを効率的にコントロールできます。
たとえば:
- 高送り・低回転: 粗加工に向いている
- 低送り・高回転: 仕上げ加工に適している
■ 加工条件は被削材によって変えるべし
鋼、アルミ、樹脂など、材料ごとに最適条件は異なります。加工音、切りくず、工具摩耗などを観察しながら微調整していくことが重要です。
まとめ:
送りと回転数は、加工の「質と速さ」をコントロールするための重要な武器です。常に加工条件の記録を取り、最適化を進めましょう。