加工トラブルの8割は工具選び!?失敗しない選定方法とは

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加工中のトラブル、「音がうるさい」「工具がすぐ欠ける」「仕上がりが悪い」…その多くは工具選びのミスが原因です。実は、現場で起きるトラブルの8割以上が工具選定に起因しているとも言われています。では、どう選べばいいのでしょうか?

■ よくあるトラブルと原因

トラブル原因の一例
工具の早期摩擦材質に合わない工具
ビビリ音が発生剛性不足orチップ形状不適切
切りくずが絡むチップブレーカの設計ミス
加工面が粗い刃先形状orすくい面が不適切

■ 失敗しない工具選びの3ステップ

① 被削材の特性を把握する

鋼・ステンレス・アルミ・鋳鉄・難削材など、それぞれに合った工具材質・コーティングがあります。

② 加工条件を明確にする

仕上げ or 荒加工、乾式 or 湿式、回転数・送り速度など、条件が明確になれば、最適な工具形状や材質が決まります。

③ 加工機の能力を確認する

小型機で無理な送りをかけてもトラブルのもと。スピンドル剛性や出力も考慮に入れましょう。

■ 選定のポイントチェックリスト

  • 材料に合った工具材質を選んでいるか?
  • 加工条件に対して過剰・過小なスペックになっていないか?
  • チップの形状と角度は加工目的に合っているか?
  • 工具寿命やコストだけで選んでいないか?

■ まとめ

工具選定は、ただカタログスペックを見るだけでは不十分です。**「何を削るのか」「どんな加工をするのか」**を正しく理解し、工具の性能を最大限活かす選定を行うことが、加工トラブルゼロへの第一歩です。

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