TiSiN・AICrN…?進化を続ける工具コーテイング技術
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切削加工に欠かせない工具コーティング技術は、近年さらに進化を遂げています。
「TiN」「TiAlN」など従来のコーティングに加え、TiSiNやAlCrNといった新しい多元素化コーティングが登場し、高速・高効率加工を支えています。本記事では、最新のコーティング技術の特徴と選び方を解説します!
🔍 そもそもコーティングの役割は?
✅ 耐摩耗性の向上
刃先の摩耗を抑え、工具寿命を延ばす。
✅ 耐熱性の強化
高温切削でも硬度を保ち、切れ味を維持。
✅ 溶着防止
切りくずや加工物が刃先に付着しにくくなる。
⚙️ 進化系コーティングの特徴
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TiSiN(チタンシリコンナイトライド)
- TiN系にSiを添加して超微細結晶化
- 高硬度と高い耐酸化性を両立
- ドライ加工や高速加工に強い
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AlCrN(アルミクロムナイトライド)
- AlNとCrNを組み合わせた新世代多層構造
- 酸化温度が高く、高温域での硬度保持に優れる
- 耐熱鋼や難削材の高速切削に最適
🚀 どう使い分ける?
- 一般鋼・汎用加工 → TiN / TiAlN
- 高温・ドライ加工 → TiSiN
- 難削材・高硬度材 → AlCrN
- 超高硬度・超高速加工 → DLC、ダイヤモンドコートなども検討
✅ まとめ
最新の工具コーティング技術は、高効率・高品質加工を実現する必須の技術です。
加工条件や被削材に合わせて最適なコーティングを選び、工具性能を最大限に引き出しましょう!