CBN・PCD工具の加工領域が広がる!高硬度材切削の最新事情
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近年、金属材料の高硬度化に伴い、切削工具にもさらなる性能向上が求められています。その中で注目を集めているのがCBN(立方晶窒化ホウ素)工具とPCD(多結晶ダイヤモンド)工具です。
これまでの適用範囲を超えた新たな加工領域で、CBN・PCDがどのように活躍しているのかを解説します!
🔍 CBN・PCD工具とは?
✅ CBN工具
- ダイヤモンドに次ぐ硬度を持つ人工結晶。
- 主に焼入れ鋼などの高硬度鉄系材料の仕上げ加工に使用される。
✅ PCD工具
- 微細な人工ダイヤモンド粒子を焼結した工具。
- アルミ合金、非鉄金属、樹脂、複合材などの高精度・高鏡面加工に強み。
⚙️ 最新の適用領域拡大
✅ CBN工具の新展開
- 従来の仕上げ加工だけでなく、中仕上げ〜荒加工領域への対応が進行。
- 新しいCBNブレードは、耐衝撃性が向上し断続切削にも適用可能に。
✅ PCD工具の進化
- 微粒化と焼結技術の進化により、硬質非鉄金属や CFRP の高効率切削を実現。
- PCDエンドミルによる自由曲面加工や微細加工への応用が広がっている。
🚀 技術進化を支えるポイント
- 接合技術の高度化
CBN・PCDのチップを母材に高精度で接合する技術が進化。 - 刃先形状の最適化
切りくず排出性を高め、加工負荷を軽減する独自形状が開発されている。 - 高剛性マシンとの組み合わせ
高速主軸・高剛性マシニングとの相性で工具性能を最大化。
✅ まとめ
CBN・PCD工具は、従来の限界を超えて適用領域を広げつつあります。
高硬度材や難削材をより効率的・高精度に加工できるこれらの工具を、ぜひ最新技術と組み合わせて現場で活用してみてください!