模型と鋳型とは|鋳造のカギを握る基本要素

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鋳造において、金属を理想の形に成形するために欠かせないのが「模型」と「鋳型」です。この二つの役割と種類を理解することで、鋳造工程の流れがより分かりやすくなります。

■ 模型とは

「模型(パターン)」とは、作りたい製品の形をあらかじめ木材、樹脂、金属などで作った原型のことです。模型は砂型鋳造やロストワックス鋳造など様々な鋳造法で使われ、鋳型を作るための“マスター”としての役割を果たします。

主な役割

  • 鋳型内部の空洞を形成する
  • 収縮や加工余裕を考慮した設計が必要
  • 量産品では耐久性の高い模型材料が選ばれる

■ 鋳型とは

「鋳型(いがた、モールド)」とは、溶かした金属を流し込む型のことです。模型を使って形成された空洞が、最終製品の形となります。

鋳型の種類

  • 砂型(グリーンサンド型、乾燥型)
    一番一般的な方法。コストが低く、複雑形状に対応しやすい。
  • 金型(メタルモールド)
    アルミ鋳造などで使用。高精度・高耐久だが、初期コストは高め。
  • ロストワックス型
    精密鋳造に使われる。ワックス模型を溶かして空洞を作る。

■ 模型と鋳型の関係

鋳造は「模型で形を決め、鋳型で形を再現する」プロセスです。模型の精度が高いほど、鋳型の精度も高くなり、最終製品の品質にも直結します。

まとめ

模型と鋳型は、鋳造の基本にして品質の要です。どのような材料・形状にするかを見極め、最適な組み合わせを選ぶことで、高品質な鋳物製造が実現できます。

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