用途と使用方法からみる医療機器の分類とは?
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医療機器分類の考え方
医療機器は、薬機法に基づくリスク分類(クラスⅠ〜Ⅳ)だけでなく、その用途や用法からも整理できます。これは、医療機関や製造・販売事業者が適切に選択・使用するために重要な視点です。
用途による分類
医療機器の用途は、目的や役割によって大きく以下に分けられます。
- 診断用機器
患者の状態や疾病の有無を調べるための機器。例:X線撮影装置、MRI、心電計。 - 治療用機器
疾病や障害を改善、治療するための機器。例:人工呼吸器、レーザー治療装置、透析装置。 - 補助・支持用機器
身体機能を補うための機器や器具。例:義足、補聴器、車いす。 - モニタリング用機器
患者の状態を継続的に監視するための機器。例:血圧計、パルスオキシメータ。
用法による分類
同じ医療機器でも、使用方法によってリスクや管理方法が異なります。
- 非侵襲的機器
体を切開したり体内に入れたりしないもの。例:外部測定型血圧計、赤外線体温計。 - 侵襲的機器(短期使用)
一時的に体内に挿入して使用する機器。例:カテーテル、内視鏡。 - 侵襲的機器(長期使用)
長期間体内に留置する機器。例:ペースメーカー、人工関節。
まとめ
医療機器は、リスク分類だけでなく、**何に使うか(用途)とどのように使うか(用法)**で整理すると、選択や管理の基準が明確になります。これにより、安全かつ効果的な使用が可能となります。