放射線科で活躍する代表的な医療機器
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放射線科は、画像診断や放射線治療を専門とする診療科であり、疾患の早期発見や精密診断、がん治療などに重要な役割を果たします。ここで使用される医療機器は、診断用と治療用に大別されます。
診断用機器
- X線撮影装置
胸部や骨の撮影に用いられ、最も一般的な画像診断装置です。近年はデジタル化が進み、被ばく低減と高画質化が同時に実現しています。 - CT(コンピュータ断層撮影装置)
X線を利用して体内を断面画像として表示し、三次元的な解析も可能です。がんの発見や外傷診断に広く活用されます。 - MRI(磁気共鳴画像装置)
磁場と電波を利用して、脳や脊髄、関節などの軟部組織を高精細に描出します。放射線被ばくがない点も特徴です。 - PET/CT
放射性薬剤を使い、代謝活性の高い部位を可視化できる装置で、がんの診断や治療効果判定に用いられます。
治療用機器
- リニアック(直線加速器)
高エネルギーの放射線を照射し、がん細胞を破壊する機器です。強度変調放射線治療(IMRT)や定位放射線治療(SRT)など高度な治療にも対応します。 - ガンマナイフ
脳腫瘍や動静脈奇形などに対して高精度の放射線を照射する治療装置です。頭部病変に特化しています。
まとめ
放射線科は、診断精度の向上と低侵襲治療の両立を担う重要な診療科です。機器の高性能化とAI技術の導入により、診断のスピードと正確性、治療の安全性は今後さらに進化していくでしょう。