高硬度材加工に挑む!CBN・PCD工具の使い方
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高硬度材の加工は、一般的な超硬工具では対応が難しく、工具の寿命や加工精度に悩まされがちです。そんなときに力を発揮するのが CBN(立方晶窒化ホウ素)工具 と PCD(多結晶ダイヤモンド)工具 です。本記事では、これらの特徴と効果的な使い方をわかりやすく解説します。
🔍 CBN工具とは?
CBN工具は、超硬工具の数倍の硬度を持ち、特に焼入れ鋼などの高硬度材の仕上げ加工に最適です。
- 適用例:HRC55以上の焼入れ鋼、工具鋼など
- 特徴:耐摩耗性が高く、高速で高精度な加工が可能
- 注意点:強い衝撃には弱いため、断続切削よりも連続切削向き
💎 PCD工具とは?
PCD工具は人工ダイヤモンドを微細粒子状に焼結した工具です。
- 適用例:アルミ合金、銅、樹脂、カーボン繊維など非鉄金属や非金属の高精度加工
- 特徴:抜群の切れ味と表面粗さが得られる
- 注意点:鉄系の高硬度材には適さない(鉄とダイヤモンドが反応して工具が劣化)
🛠️ 効果的な使い方のポイント
1️⃣ 適材適所で使い分け
- 鉄系高硬度材:CBN
- 非鉄系高精度加工:PCD
2️⃣ 切削条件の最適化
- 過大な切込みや断続切削を避ける
- 主軸剛性や機械の振動を最小化する
3️⃣ 高回転・高送りの活用
- CBNは耐熱性が高く、高速加工が可能
- PCDは高い切れ味を活かした高速仕上げが得意
✅ まとめ
CBN・PCD工具は、高硬度材や難削材加工の大きな味方です。ただし、用途に合わせた正しい選択と、適切な切削条件の設定が成功のカギです。ぜひ、ワンランク上の加工精度を目指して挑戦してみてください!