複合材料(CFRP)の加工で活躍する特殊刃型とコーティング

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✅ はじめに

CFRP(炭素繊維強化プラスチック)は、航空機や自動車の軽量化に不可欠な複合材料です。しかしその硬さと脆さの両面を持つ特性ゆえに、「バリや層間剥離が発生しやすい」「工具摩耗が早い」という加工の難しさがあります。

そこで重要になるのが 専用の刃型と高機能コーティング です。

🔍 CFRP加工の主な課題

  • 硬質な炭素繊維が工具を急速に摩耗させる
  • 樹脂部が熱で溶け、加工面が荒れやすい
  • 繊維の層間剥離やバリが発生しやすい

これらを解決するために、従来の金属用工具とは異なる設計が必要です。

✨ CFRP加工用 特殊刃型の特徴

1️⃣ スパイラルフルート(ねじれ刃)

→ 繊維を切断しながら樹脂をきれいに除去し、層間剥離を抑制。

2️⃣ ダイヤモンドコーティング刃

→ 超硬工具にナノ結晶ダイヤモンドをコーティングし、炭素繊維の摩耗性に耐える。

3️⃣ アップカット・ダウンカットの複合刃

→ 穴あけや端面加工で表裏のバリを最小化する設計。

4️⃣ PCD(多結晶ダイヤモンド)工具

→ 圧倒的な耐摩耗性を持ち、CFRP大量加工に最適。

💡 加工現場でのポイント

  • 高回転・低送りで切断力を抑える
  • 一度に深切りせず、複数回に分けて切削する
  • エアブローや真空吸引で切りくずを確実に除去
  • 摩耗チェックをこまめに行い、早めの交換を徹底

📝 まとめ

CFRPは軽量高強度で魅力的な一方、切削には「専用工具」が必須です。特殊刃型とダイヤモンド系コーティングでバリや剥離を抑え、加工コストを最適化しましょう。

最新の工具技術を活かして、次世代航空機・自動車の高精度部品を支える加工を実現してください!

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