知られざる高収益構造|電子部品ビジネスの実は高い利益率

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スマートフォン、自動車、家電、産業機器――ありとあらゆる製品に使われる電子部品。大量生産・低価格というイメージが強く、利益率は薄いと思われがちですが、実は電子部品ビジネスは製造業の中でも極めて高い利益率を誇る分野の一つです。

■ 利益率10%以上は当たり前の世界

電子部品の中でも、コンデンサ、コネクタ、センサ、モジュールなどは規格化・自動化された大量生産が可能なため、設備投資後はスケールメリットが効き、利益率が高くなります。とくに村田製作所、TDK、日本電産などの大手は、営業利益率10~20%を安定的に確保しています。

■ 開発主導型ビジネスによる差別化

電子部品メーカーは顧客の製品開発段階から深く入り込み、仕様提案や共同設計を行う「開発密着型」ビジネスを展開しています。この体制により、単純な価格競争を避け、独自性・高付加価値を武器に高収益を実現しています。

■ 不況に強いビジネスモデル

たとえばスマートフォンや車載電子部品などは、1製品あたり数十〜数百点もの部品が使用されており、製品需要の波を複数分野で分散できるため、景気変動の影響を受けにくいという特徴もあります。

■ 利益率の裏側にある徹底した製造管理

利益率を支えているのは、高度な製造プロセスの自動化、品質管理、歩留まり改善といった現場力です。特にセラミックコンデンサや高周波部品のような微細部品では、1%未満の不良率を目指す技術力が収益性の高さに直結します。

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