クルマの「安全」と「電動化」を支える縁の下の電子部品たち

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クルマの運転がより安心・安全に、そして電動車両(EV)へと進化する中で、電子部品の役割はますます重要になっています。今や1台の自動車に搭載される電子部品数は、数千点にも及ぶと言われ、EVではさらに増加しています。

■ 安心・安全を支える電子部品の例

  1. 衝突防止・自動ブレーキに関わるセンサー
     ミリ波レーダー、LiDAR、カメラモジュールなどが周囲環境をリアルタイムで検知。
  2. ステアリングやブレーキ制御のECU(電子制御ユニット)
     電子部品を組み合わせた制御回路で、滑らかかつ安全な操作性を実現。
  3. バッテリーやモーターのマネジメント系部品(EV特有)
     温度センサーや電圧監視ICがバッテリーの状態を常時監視・保護。
  4. 車載ネットワーク通信チップ(CAN、Ethernetなど)
     車内の各制御ユニットをリアルタイムでつなぎ、情報共有を支援。

■ EV化で求められる特性

  • 高耐熱・耐振動性
  • 小型・軽量化
  • 高信頼性・長寿命
  • 高電圧・大電流への対応
  • ノイズ抑制(EMC設計)

EVは特に高電圧・高電流環境下での動作が多いため、電子部品への負荷も大きく、それに対応する素材・設計開発が進められています。

■ 電子部品メーカーの戦略

近年、車載グレードの電子部品においては以下が注目されています:

  • 車載対応ICのラインナップ拡充
  • ISO 26262など機能安全規格への対応
  • 車載用高信頼部品の自社内一貫製造体制

これらを通じて、「壊れない」「誤動作しない」車載電子部品の供給が実現されます。

■ まとめ

クルマは走るコンピュータとも呼ばれる時代。特にEVでは、電子部品の重要性が機械部品以上に増してきています。安全性と電動化を両立するために、見えないところで活躍する部品たちの進化に、今後も注目が集まります。

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