「どこで使うか」がカギ!用途で変わる電子部品の選び方
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電子部品が「脳」や「心臓」なら、それらをつなぎ、支え、機能させる存在が必要です。
それが、**プリント基板(PCB)と電気配線(ワイヤハーネス)**です。
どちらも目立たない存在ですが、電気・電機製品にとってはまさに“血管と骨格”のような存在です。
■ プリント基板:電子回路の「骨格」と「神経網」
- 多層化・高密度化により、狭い空間でも複雑な機能を構築
- 銅配線で信号と電力を高速かつ正確に伝達
- 表面実装(SMT)によって小型部品を高密度実装
- 基板自体が放熱・構造保持・信号制御の機能も兼ねる
■ ワイヤハーネス:機器全体をつなぐ「血管系」
- 電源供給・信号伝送・センサ系統をまとめて接続
- 自動車・家電・産業機器など、製品全体の神経回路を構成
- 耐熱・耐油・曲げ耐性などの環境適応性が求められる
■ なぜ重要なのか?
- ノイズ対策(EMC):配線・配列がノイズ耐性に影響
- 信頼性:断線・接触不良は製品全体の停止につながる
- 製造性:基板・配線設計で組立効率が大きく変わる
- 設計自由度:柔軟な回路構成が製品機能に直結
■ 最新の開発動向
- **フレキシブル基板(FPC)**の活用
- エレクトロニクス実装技術の進化(BGA、CSPなど)
- 車載・産業向け高信頼配線材料の開発
- 基板設計とシミュレーションの高度化
■ まとめ
電子部品だけでは製品は動きません。
それらを正しくつなぎ、支え、守る**“インフラ”としての基板と配線**こそ、
あらゆる電気・電機製品の根幹を担っているのです。