「市場を創る」力──セットメーカーと共進化する電子部品メーカー
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スマートフォン、家電、自動車、産業機器――最終製品(セット)を作るメーカーは、その性能を引き出すために電子部品メーカーと密接に連携しています。
近年、電子部品メーカーは単なる部品供給にとどまらず、市場を開拓するイノベーションの起点として存在感を高めています。
■ セットメーカーと電子部品メーカーの関係
- 共同開発:新しい規格や通信技術に対応するため、初期段階から協力
- カスタム部品の提案:製品の特性に合わせた専用チップやモジュールの設計
- 量産性・コスト・信頼性を総合的にサポート
例:スマホの高性能カメラは、部品メーカーのセンサー技術革新がなければ実現しません。
■ 電子部品メーカーが市場を作る事例
- 5G対応スマホの普及
→ 高周波対応モジュールやアンテナ部品の開発が市場を加速。 - EV・ADASの進化
→ 車載用パワー半導体やセンサーの性能向上が電動化を後押し。 - スマート家電・IoT
→ 小型・低消費電力の通信モジュールやMCUが新製品の差別化を可能に。
■ 部品メーカーの強み
- 素材開発力(セラミック、半導体、磁性材料など)
- 微細加工・実装技術(μmレベルの精度で回路形成)
- 信頼性評価・品質保証(車載・医療規格への適応)
■ まとめ
セットメーカーは完成品で市場をリードしますが、その陰には電子部品メーカーの先進技術が存在します。部品メーカーが技術革新を主導することで、新しい市場や需要が生まれるのです。