世界市場で苦戦?シェア低下が目立つ日本の電子部品メーカー

カテゴリーblog
この投稿をシェア twitter facebook line
長谷川加⼯所

かつて「モノづくり大国」として電子部品でも圧倒的な存在感を誇っていた日本。しかし現在、世界市場において日本の電子部品メーカーのシェアは徐々に低下しています。

■ アジア勢の台頭とグローバル競争

台湾・韓国・中国といったアジア勢が台頭し、価格競争力と量産体制で強みを発揮しています。特にスマートフォン向けやEV向け電子部品では、韓国の大手や中国の新興企業がシェアを奪いつつあります。

■ 日本メーカーの強みとその限界

日本の電子部品メーカーは、高精度・高信頼性に強みがあります。車載用や医療機器向けなど、高品質を求められる分野では一定の評価を保っています。しかし、全体市場の伸びを牽引する「汎用品・量産品」では、コスト面で不利となり、海外勢との競争に苦戦しています。

■ 国内偏重の開発・調達体制

日本企業は、依然として国内中心のサプライチェーンに依存する傾向が強く、グローバル展開のスピードや柔軟性に課題があります。対して海外勢は、低コスト地域への積極的な進出や、現地生産・開発の体制が整備されており、その差が広がっています。

■ 挽回の鍵は「脱・硬直化」と「先端分野への集中」

今後、日本の電子部品メーカーが再びシェアを拡大するには、既存の成功体験から脱却し、成長分野への集中と柔軟な開発体制への転換が不可欠です。たとえば、パワー半導体や5G関連部品、次世代センサーなどに注力し、グローバル市場のニーズに即応する必要があります。

お問合わせはこちら