縁の下の主役・ファウンドリーとは?半導体量産を支える巨人たち

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スマートフォンや車載システム、AIチップに至るまで、現代社会の基盤となる半導体。しかし、設計を行う企業が自ら生産まで手がけるケースは減少しており、製造を専門とする「ファウンドリー」がその役割を担う構造が主流となっています。

■ ファウンドリーとは?

ファウンドリーとは、設計を行わず、他社の設計した半導体を製造する企業のことです。最先端のクリーンルーム、EUV露光装置、数千億円単位の設備投資が必要な半導体製造を代行し、量産体制の中核を担います。

■ 世界を牽引するTSMCとSamsung

台湾のTSMC(台積電)は世界最大のファウンドリーで、Apple、NVIDIA、Qualcommなどの最先端チップを製造。Samsungも自社製品と他社受託を並行するファウンドリービジネスを強化しており、両社で市場の8割以上を占めています。

■ 設計と製造の分業が進む理由

最新プロセスでは技術と投資の難易度が非常に高く、すべてを一社でまかなうことは困難です。そのため、AMDやGoogleのように設計専業(ファブレス)と、製造専業(ファウンドリー)による分業体制が主流になりました。

■ 日本企業との関係と期待

日本では製造装置や材料分野に強い企業が多く、ファウンドリーを支える「装置・素材の供給国」として不可欠な存在です。近年では、TSMCの日本進出や国内ファウンドリー(Rapidusなど)への期待も高まっています。

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