フライス?旋盤? 加工機械の種類と使い分け

カテゴリーblog
この投稿をシェア twitter facebook line

金属加工の世界には、さまざまな工作機械が登場します。その中でも代表的なのが旋盤とフライス盤です。名前は聞いたことがあっても、「何が違うの?」「どう使い分けるの?」と感じる方も多いはず。この記事では、それぞれの機械の特徴と使い分け方をわかりやすく紹介します。

■ 旋盤(Lathe)とは?

旋盤は、材料(ワーク)を回転させて、刃物(バイト)を当てて削る機械です。

  • 加工対象:丸物(軸・パイプ・円筒形)
  • 加工内容:外径加工、内径加工、突切り、ねじ切りなど
  • 特徴:高精度な円筒加工に適している

▶ 例:シャフト、ピン、ネジ、ベアリング部品など

■ フライス盤(Milling Machine)とは?

フライス盤は、刃物(フライス工具)を回転させ、材料を固定して削る機械です。

  • 加工対象:平面や溝、穴、複雑な形状
  • 加工内容:溝加工、面取り、ポケット加工、3次元形状の削り出しなど
  • 特徴:多方向からの加工に対応可能

▶ 例:金型、プレート、カバー部品、立体形状など

■ 使い分けのポイント

比較項目旋盤フライス盤
加工する物の形円筒状が得意平面・角ものが得意
動くのは?材料が回る工具が回る
加工の自由度限定的(主に回転対象)多様な形状に対応
適した加工例シャフト、ネジ、パイププレート、穴あけ、立体形状

■ CNC化で進化する工作機械

近年では、CNC旋盤やマシニングセンタ(CNCフライス)といった数値制御機械が主流になっています。これにより、高精度・高効率・自動化が進み、複雑な加工も一台でこなす時代に突入しています。

■ まとめ

  • 旋盤は回転対称の部品に強い
  • フライス盤は形状の自由度が高い
  • 加工目的や形状に応じて、適切な機械を選定することが加工品質の鍵です。

機械の特性を理解すれば、最適な加工戦略が立てられます!

お問合わせはこちら