脱炭素社会の要|モーターを駆動する電力制御半導体の進化

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世界的な脱炭素・省エネの潮流を背景に、モーター制御用の電力系半導体が大きな注目を集めています。自動車・家電・産業機械など、あらゆる分野でモーターの電動化が進む中、エネルギーを効率的に供給・制御する技術が求められています。

■ 電動化の主役「パワー半導体」

モーターなどへ電力を供給・制御する半導体は、一般に「パワー半導体」と呼ばれ、電圧や電流を高速で切り替えてロスを抑える役割を担います。インバータ回路の心臓部として、EVやハイブリッド車、産業用ロボットなどの効率性を大きく左右します。

■ SiC・GaNなど次世代材料に注目

従来のシリコン(Si)に代わり、炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)といった次世代材料が登場。高耐圧・高温動作が可能で、インバータやDC-DCコンバータの小型・高効率化が進み、EVの航続距離向上にも貢献しています。

■ モーター×パワー半導体の親密な関係

省エネモーター(高効率モーター)は、単体ではなくドライバICやインバータICとの連携で真価を発揮します。これらをセットで最適制御することで、電力消費を大幅に抑えることが可能になります。

■ 日本メーカーの競争力と課題

三菱電機、富士電機、ローム、東芝など、日本の半導体メーカーもこの分野で高い技術力を持っています。ただし、欧州や中国メーカーの追い上げも激しく、量産技術・コスト競争力が今後の成否を分けるカギとなっています。

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