切削工具の寿命を見極める4つのサインとは?交換タイミングを見逃すな!
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切削工具は「使い続けられる限界」があります。しかし、明確な破損がないまま寿命を迎えることも多く、見極めが難しいのが現実です。交換のタイミングを誤ると、加工精度の低下や工具破損、ワークの不良につながります。今回は、工具寿命の終わりを知らせる4つのサインを紹介します。
■ サイン①:
加工面の仕上がりが悪化する
最も分かりやすいのが「面粗さの悪化」。
バリの増加、光沢の低下、面のムラなどが出たら刃先の摩耗が進行している証拠です。
■ サイン②:
切削音が変化・大きくなる
加工中に「ギー」「キーン」といった異音が出る場合、刃先の損耗や切りくず処理不良の可能性があります。音の変化は要注意。
■ サイン③:
切削抵抗が上がる・送りが不安定になる
切り込みが重くなったり、送りにムラが出たりするのは、切れ味の低下やすくい角の摩耗によるものです。負荷計の数値上昇も目安に。
■ サイン④:
チップ・刃先に明確な摩耗痕が見える
刃先の丸まりや欠け、変色(過熱)などがあれば、即交換レベル。チップ工具なら裏返しても同様の症状があれば使用終了です。
■ まとめ:
工具の寿命を正しく見極めることで、加工の品質を守りつつコストの最適化も実現できます。定期的な点検とサインの観察を習慣にし、「限界を超えた使用」を避けることがトラブル回避の鍵です。