通信機器の需要拡大が牽引|市場成長を支える“量産デバイス”の存在

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通信需要の急拡大がもたらす波

スマートフォン、Wi-Fiルーター、基地局、IoT端末、車載通信機器──近年のあらゆる産業で通信関連機器の需要が急増しています。この背景には、5G・6Gの普及、IoTの拡大、そしてパンデミック以降のリモート社会へのシフトがあり、これらが市場に大きなインパクトを与えています。

通信機器市場の拡大が電子部品市場を押し上げる

通信機器には膨大な数の半導体や電子部品が組み込まれており、その多くは量産される標準部品です。デバイスの出荷数そのものが、関連部品の需要を左右する大きな指標となります。

たとえば:

  • スマートフォン1台に搭載されるコンデンサは1,000個以上
  • 通信モジュールごとに必要なアンテナ、チューナ、フィルタ、電源IC、パッシブ部品
  • Wi-Fi/Bluetooth用の高周波部品の需要急増

このように、通信機器1台あたりに搭載される部品数が多い上に、出荷台数も圧倒的に多いため、部品メーカーにとっては“主戦場”となっています。

「数が出る」デバイスが市場を動かす

スマホやルーター、IoT端末といった量産型通信機器に対応する部品の需要は、量が出る分、市場全体を押し上げるドライバーになります。

  • 部品価格は安価でも、出荷数が桁違いに多い
  • 対応する企業が多く、競争力と技術革新が集中
  • 量産メリットによるサプライチェーン強化

これにより、部品業界では、高性能でありながら低コスト・小型で量産性に優れた製品開発が加速しています。

今後の展望と注目領域

  • ローカル5GやWi-Fi 7などの新技術導入
  • スマートシティ・遠隔医療などのIoTインフラ拡大
  • エッジAI対応通信端末の台頭

こうした分野では、通信機器の多機能化と高密度化がさらに進行し、搭載部品数はますます増加する見通しです。

今後も「数が出るデバイス」への注目が、電子部品市場の成長の鍵を握っていることは間違いありません。

このブログを書いた人

長谷川 一英

有限会社 長谷川加⼯所

代表取締役

長谷川 一英

切削加⼯の長谷川加⼯所について

切削加⼯で難しい産業部品を柔軟に製作。
アルミ・スレンレス・鉄 etc。
試作・⼩ロット量産。
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